SCOPES

今、その人に、3つの視座を 尋ねる連載

vol.4-0 角煮サイダー

今、その人に、3つの視座を尋ねる連載「SCOPES」
今回お話を伺うのは角煮サイダーさんです。

どんなネタからも豊富な見せ方へ展開させていく音MAD投稿者。

実写系からアニメ・ゲームの素材を巧みに扱い、様々な層から注目を集める。
2020年代からは「頬蜂Project」からも影響力の高い動画を数多く投稿した。

2021年からはn選も運営、投票企画として今もなお単独で継続。
近年は放送や合作企画も実施し、活動のアプローチを広げ続けている。

まずは、今回お送りした質問に対して、角煮サイダーさんがそれぞれどのような回答をいただいたか見てみましょう。

・音MADの投稿/活動を始めたきっかけを教えてください

自分がインターネットをよく見るようになったきっかけが『スマブラX』で、2008年当時としては珍しかったと思うんですけど、攻略サイトの中で動画のリンクを貼ってるものがあったんですよね。そのリンクからYoutubeにたどり着いて関連動画から飛んで行った先で音MADと出会ったのが最初でしたね。最初に見た音MADは『D.J.団体は交互に並ぶのか?最終鬼畜男女・T』youtube転載だったんじゃないかな?

以降はずっとyoutubeに転載された動画とかニコニコのランキングで上がる動画とかを浅く広く見てましたね。有名な動画とか人気素材の動画は大体見てるけど、すごく深いところまでは知らないくらいの感じでした。

ずっと音MADは作りたかったんですけど、共用のパソコンがMacだったのもあって作れない期間が長かったですね。ようやく自分のパソコンを手に入れて1-2年くらいは他ジャンルの動画を投稿してたんですけど、やっぱり音MAD作りたいなぁと思って一念発起してDAWの使い方とか覚えて音MADを投稿しました。初投稿が2016年だったんで、今年でやっと作者歴が見る専歴を追い抜きました。

・直近の音MADにおける動向で印象深い出来事は何ですか

近年は企業公式が音MADを上げたり、本人巡回とか有名人が音MADに言及することが増えたかと思ったら、逆に『nerdtronics』みたいな音MAD関連のリアルイベントが増えたり、音MAD作者に企業案件が来たり音MAD側が外に出ていくような感じもあって。個人的には音MADって現実世界と隔絶されたバーチャルなものだと思ってたんですけど、最近その境界が双方向的に曖昧になっている感じがしますね。

という話とは別に、最近で気になってるのは現10選の運営体制が今年で終わることですね。私見ですけど、ここまで音MADが大きくなった要因の一つとして10選の存在が大きいと思ってて、M-1ができてから漫才のレベルが上がったように総括的な道標になるものがあったからこそ本来は個であった音MADが界隈としてまとまりが持てたのかも。かく言う私も10選がなければここまで長くは続けてなかったかもしれないですね。
10年近く続いた10選運営体制が変わることが寂しくもあり、新しくなることで何が変わるのか予測できないという楽しみもあります。

・音MADの領域において今後見てみたいものはありますか

最近の流行りとして多素材だったりmegamixがあると思うんですが、やっぱり私は単曲単素材の音MADが好きですね。1個の素材に対してその作者にしかできない解釈があると思うので、そういった解釈を音MADを通して見たいと思っています。

(フォーム回答:2025/06/02 インタビュー期間:2025/06/11~2025/07/@@)
以上が頂いた回答となります。

次回の更新以降、順次それぞれの回答を掘り下げた記事を公開していく予定です!
第一回の更新は7/17(木)22:00を予定しています。よろしくお願いいたします。